issue-36

コースの最後そばめしが出てきた頃には既にみんなお腹一杯だった。それでも皆んなでデザートを頼んだ。おれはホットケーキを頼んだ。ホットケーキは思いのほか美味しくてみんなにも好評で2つ頼んだ。2つめのホットケーキが出てくるまでに店の空気はお好み焼き臭で良いとは言えないが、ずっとこの綺麗な空間が続いて欲しい。みんなでこうやって集まって他愛もない会話をして意味の分からんギャグで笑ったり滑ったりするのが特別な日じゃなくて日常になって欲しいと願った。

 

会計をしようとしたらもう払って貰ってますと何故かリレンが照れ臭そうに言っていた。どのタイミングで払ったのか不思議で仕方なかった。綿菓子をつくるとリコはへたくそーと言って自分でつくっていた、たしかに的屋出身のリコは綿菓子造りが上手だ。

 

そのあとホテルにしゅうすけさんと千鶴さんと泊まるか家で寝て、次の日車で学校に行って車を取りに帰る手間を減らすか悩んだが断然一緒に泊まっていれる時間を長くしたいという気持ちが勝り泊まりに行くことにした。一旦家に荷物を取りに帰りますと言ってみんなで家の前まで行き、伝説のボッテガなどを揃えて家を出ると皆んなにおそいー!と言われた。少し歩き始めると直ぐにコーヒーメーカー持っていこうという気持ちになって車に取りに戻ってまた走ってみんなの元に向かった。

 

八木までアオピも歩き八木からアオピ以外で急行に乗った。途中チェキでリコにしゅうすけさんを撮らせるとフラッシュが焚かれしゅうすけさんの隣に座っていたB級映画の脇役みたいなサングラスをかけた足癖の悪いおじさんに"すいません、それやめて貰えますか"とお叱りを受けた。みんな一瞬気まずそうに苦笑いをした。

 

各々の駅でリコとジュンナが降りて3人で難波に向かい、しゅうすけさんと2人コンビニでお酒を買って部屋に戻った。

 

To be continued