issue-78

宅急便が五分おきくらいに連続で来て二度寝、三度寝のチャンスを失って活動を開始した。昼の12時ごろだった。

 

 

何日か前に家のソファーを2台捨てた為にリビングで風呂上りにくつろぐスペースが無くなったのでヨギボをえみちゃんが買ったのが届いた。ヨギボは良いがやはりソファーが無いと心底くつろぐ事はできない。10年ほどずっとそこにあったはずのモノが無くなって、目に映る景色は少しだけ、でも大きく変わった。新月の日に何か新しい環境を手にすると上手くいくからとえみちゃんは言っていた。

 

 

昨日初めて"就活"をした。別に絶対ここじゃなきゃダメだというのが無くなった自分にとってガチガチに緊張する必要が無かったので採用担当のこの人は今こういうこと言って欲しいんだろうなとかゲーム感覚で受けた。悪くなかったし昨日の学生の中ではトップだったと思う。みんな緊張していることが身体から伝わった。昨日の会社はリクルート系列で、それほど大きな企業とは思わないがそこを1番に思っている人にとってはそれが山場なのだろう。一つだけその会社の嫌な部分があった。転勤が当たり前にあるということだ。今までは絶対に関西、それも大阪か奈良じゃないと嫌だった。でも、ここに受かって他に受かっている会社が無ければここしかないし、そこに入って転勤になればそうなる運命なんだろう。こだわるから答えは狭くなっていくだけで1つだけ自分の割って欲しくないゴールだけ決めてしまえば後は全て自分にとっては許容範囲だ。その立ち方は何の苦痛も与えてこないし、気楽だ。それにどの会社に入ったとしても何年も続ける気はないし別に何でも良い。

 

昨日の会社もまだ受かった訳じゃないけど。笑

 

 

でもボケ始めてきたじーちゃんにとって最後に幸せだと感じることをしてあげたい。どんだけ他を優先したい気持ちがあったとしても家族は切ることが出来ない。目には見えないけど同じ血が繋がっているということはそういうことだろう。切っても切れない関係だ。家族とは仲がいいし別に何があった訳でもないけど家族はみんな自分が思っているよりも大事な部分だということだ。そんなじーちゃんがよく話すストーリーがある。じーちゃんの姉の子どもは長男が官僚で、弟がサラリーマンだ。その姉は長男が誇らしかったらしい。でも会えるのは年に一回あるかないかで自分が歳をとって助けが必要になった時、よく会いにきてくれる弟の方が自分にとっての幸せだということに気づいたという話だ。結局のところ出世してエリートになるということが幸せだとは限らないと言うことだと思う。

 

家族に話せる悩みとそうじゃない悩みもある。そういう時自分を支えてくれる人たちの存在には感謝したい。そしてその人たちが苦しい時おれも力になってあげたいと思う。

 

 

人生はシンプルだし、シンプルであるべきだ。もっと言ってしまえばもっと自己中心的に動くべきだと思う。すべき、とかやった方がいいからは理由にしちゃダメだと思う。それを続ければ続けるほどに自分が無くなっていく気がした。

 

 

今日は2時ごろから夕方までずっと庭にテントを建ててコーヒーを煎れて好きな音楽を聞きながら日向ぼっこをした。こんなことをしている大学生は珍しいかもしれないが気分の良い時間だった。家を建てるならあんまり人のいない場所にポツンと家を建ててのんびり気楽に過ごしたいと思った。

 

 

奈良には海がない。海があればもっと気持ちよかったのかもしれない。

 

行きつく答えが間違った答えかどうかはまだ知っちゃいないし、別に間違った答えを求めてる訳じゃない。でも心を速く走らせているのかもしれない。