issue-117

朝マックを食べに久々いつものマックに行くとドライブスルーのみ営業だった。愕然として顎がガタガタと震えて外れそうになった。アオピがクーポンを読み上げたので"それ2つ!!"と言っておいた。ソーセージエッグマフィンだ。ホットコーヒーを飲もうと思ったが一回言った後コーラが飲みたくなってコーラにした。

 

 

ローソンの裏にあるドブ川の前で朝ごはんを食べた。海の無い街の住人に出来る精一杯のオーシャンビューだ。その用水路では中学の時よくナマズを釣った。針を落としたら釣れるんじゃねーwと言ってポチャッと落としたらホントに食べて釣れた。気持ち悪かった。アオピは手で掴もうとしてアクアテールを喰らい大ダメージを受けた。

 

 

 

二人で話しながらファイトクラブの話題が出た。ファイトクラブを観たことがある人なら分かると思うが、主人公タイラーダーデンがコンビニの店員に銃を突きつけ"お前の本当にしたい事は何だ?"と聞き店員が"獣医になることです。"と言った。それに対して、"コンビニでバイトをする暇があるなら死ぬ気で勉強をしろ。さもないと次は殺すぞ"と言って逃したあのシーン。可哀想と思う奴はハッキリ言ってこの映画の価値を分かっていない。もう一人の主人公が"何をやっているんだ"と叫んだ質問にタイラーは"アイツは明日の朝、人生で一番旨い朝食を食べる"と言い返した。つまり、何が言いたいのかと言うと明日死ぬってなった時"今"していることに満足できるのかどうかってことだ。おれは満足とまではいかないがあまり後悔はしないと思う。

 

 

映画、漫画、本は良い。

違う世界を見させてくれるし、擬似的にそれを体験出来る。そういう0から1が産まれる瞬間もあれば、見落としていたことを再発見させてくれる時もある。

 

 

"漫画は駄菓子と同じで何にも吸収出来ない"っていうバカで非ロマンチストな人間もいるけどおれはそうは思わない。でももし無駄な物だったとしても、それで構わないと思う。

 

 

"人生は如何に無駄を楽しめる余裕があるか否か"だと思う。

 

 

面白くないって皆んなが言っているシーンで一人だけ楽しめることが出来たなら、それは立派な才能だ。