issue-179

てるちゃんが書こって言ってきたけん書こうと思う。

 

昨日?もう一昨日か?まあとりあえず久しぶりに喧嘩した。喧嘩は、リコの生理前にくるとんでもないイラつきからくるものだった。リコは生理前や生理が重いことが多くて自分でも驚くほど怒りとか悲しみ、痛みがくる時がある。きっとホルモンバランスがボロクソなんだろう。実家にいた時、生理前でイライラした時は自分の部屋にこもって、落ち着くまですきなことをして、寝て、直していた。女三姉妹で育ったリコんちでは無視が普通で落ち着くまで1人にさせるのが普通だった。お父さんもちゃっかりそれに合わせていた。笑 でもこんな風に半同棲を彼氏として、自分1人でそのホルモンバランスを抑えることができない空間では、どうしてもその人にイライラや悲しみをぶつけてしまう。ティッシュの箱が空になっただけで頭が燃えそうになる。ダンボールにアイスピックで穴を開けたり、消しゴムを刺したり、本当はそんなことがしたい気分だ。でもそれをてるちゃんの前ではできない。それを男三兄弟で育ったてるちゃんにはきっと頭イカれたような大きな事に感じて、受け止めるのが難しいとも分かっている。でもその理解を優先できないのが生理前だ。誰かに対して恨みがあれば、その人をどうやって苦しめようかぶち殺しているイメージをしている自分もたまに居て、怖くなる時もある。

結局、リコは大阪に帰る準備をして夜中にスーツケースをまとめた。だけど、てるちゃんは帰らんで別れんで、ごめんねと最後は包み込んでくれた。ありがとう。PMS症候群(生理前の異常行動)を抑えるために、沢山の種類のハーブティーとかリコの好きなフルーツとか買ってきてくれた。冷静になって考えるとかわいいし、嬉しい。思い返せば、大喧嘩するとだいたいフルーツを買って帰ってくる。てるちゃんはかわいいところもある。

 

そんなこんなで、昼に起きると、かりんからラインが来てしゅすけとかりんと淡路島で合流することになった。いっぱい話してワードウルフして楽しかった。しゅすけが相変わらずのプライドと優しさで、二軒分のみんなのご飯をごちそうしてくれた。アメリカからずっと変わらない。リコはしゅすけの収入や貯金の額まで知っているのに、何一つ変わらない顔でレジの前に立つのは誰にでもできることじゃない。そんなしゅすけにはいつまでも尊敬する。リコは将来どんな風にしゅすけの役に立って感謝されることができるんだろうとよく考える。ただ、しゅすけの目がパチパチなることと、しゅすけの右肩が気になった。はやく解放されて、何もかもがうまく行くことを友達として祈っている。

 

一つだけ。恩を返すってなんなんだろう。感謝してもらうことなのか、お金を沢山使うことなのか、何かをしてあげることなのか、そばにいてあげることなのか、よく分からない。それは受け取る側が決めることなのか。自分の行動は周りにどんな風に映っているんだろう。