issue-178

安倍ちゃんが辞めたのはショックだった。あのゆるキャラみたいな存在が好きだった。辞めるとなると今まで叩いてた奴が手のひらを返すあの行動に名前はないのだろうか。メッシもそんな感じになりつつある。今季はバルサのキャプテンでエース。無冠に終えるとファンはメッシを叩いた。クーマンという新しい監督にも今までのメッシ体制を壊されメッシはお怒りだ。恩師ペップとシティで再開、プレミア初上陸か親友ネイマールとの再会をパリで果たすのか、金が潤っているインテルで宿敵CR7とイタリアリーグで再会か、それともワンチャン、イニエスタと神戸で再会なんてこともあり得なくは無い。毎日朝起きてメッシの動向をチェックしている位に気になっている。バルサを去ると分かった途端ファンは"メッシよ残ってくれ"とデモを行なっている。あの手のひらを返す行為が嫌いだ。

 

昼の1時半に起きてケータイを見たら秀輔さんからメッセージが届いてて朝飯(時間的には遅めの昼飯)を食べ終わった頃には"飯行く?"と来ていた。リコは初め乗り気では無かったけどまー良いよと言ってくれたので準備をして部屋を出た。出始めたのは夕方4時ごろで着いたら5時前だった。高速を津名一宮で降りて淡路島に着陸したのは意外にも初めてだった。

 

パーキングに入った瞬間、秀輔さんがいるのが分かった。レンタルしたボックスタイプのファミリカーに乗っているのはなんか新鮮だった。カリンと一緒に乗っていて案外似合っていたと思う。秀輔さんは車から出た瞬間チーアチーアとか言っていて、いつもと変わらない。ガープ?みたいな感じのイタリアンの店で飯を食う予定で"めっちゃ並んでるぜ。泣きだわ"とか言っていたもののタバコを一本吸い終わる頃にはスーッと普通に席に着くことが出来た。

 

その店はオーシャンビューで終始めっちゃ綺麗だった。何度も魚が飛び上がる瞬間をおれだけが見て、おれはアクアマンの才能があるのかもしれないと感じた。肝心の飯はうまかった。カルパッチョ、オニオンフライ、タコの炭火焼バジルソース、ハモのフィッシュ&チップス、マルゲリータジェノベーゼ、和牛、海鮮。。。とにかくめっちゃ食った。店員の態度はあんまり好きじゃなかったけど、飯は旨いし景色は綺麗で、場の雰囲気は好きだった。4人で飯を食っている感覚もダブルデートみたいで、アットホームで良かった。

 

飯を食い終えてしばらく皆んなで話したりして外で海を眺めてだべって良い夏の思い出になった。せっかく会えたのにすぐ解散は面白くないので次の店でもう少し話してから帰ろうとなり、秀輔さんが借りてきた無駄にでかい車ん中で作戦会議をして10キロほど離れた場所にある23時までやっているカフェに行こうとなった。その場所はヘンピな所にあって、辿りつくまでに歩道を車で走ったり田舎ヤンキーみたいな走りを披露してなんとかそのアワジ夢ホルモンという店についた。

 

店の横に焼肉スペースみたいな所があって"焼肉も出来るんや、焼肉食べよか笑"みたいな感じで笑っていたら、なんとこの店は焼肉屋だった。おれらは超飯を食って、最後にアイスコーヒーでも飲もうと思っていたのに、焼肉!?となった。でも、淡路島知らんし、時間も遅いしでもうここでええやと皆んななっていた。席についてメニューを開いてノンアルビールをおれと秀輔さんとカリン、リコはオレンジジュースを頼んでツマミに"キムチのきゅうり"とチャンジャと石焼ビビンバ、冷麺を頼んだ。ビールは瓶で来て、カリンと秀輔さんが注いでくれた。前からリコは注いでくれなかったので仕方なくグラスに注がず瓶で飲んでいたけど、グラスに自分で注いだら出世が出来なくなるというジンクスをリコは知らなかったらしい。これからは注いで貰えそうです。

 

そこの冷麺はうまうまで最終的には皆んなで3人前食った。おれは1人で3人前食えそうだった。ワードウルフで盛り上がって楽しい時間は一瞬で終わった。"閉店の時間なんで〜"と言われたので渋々店を出てタバコを何本かベンチに座って吸っていた。すると旭日旗をバックにALOHA KIMICHIと書いてあるパンチが効いているカンカンを見つけて皆んなで笑った。ツッコミ要素がありすぎた。

 

今は朝の4時だ。リコは部屋に帰ったとき眠い。今日は映画むりーと言っていたのにYouTubeを見て結局映画を見るより遅い時間になった。テレビではいつものようにテレホンショッピングがやっている。

 

淡路島、楽しかった。このペースで秀輔さんと会えるとは思ってなかったから最高だ。なんなら毎月来て欲しい。

 

今回もゴチ!!